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俳句の枯渇 [俳句]

2017年 
 妙な表題だが、ことは深刻である。歳をとったら湧くように俳句ができるかと思っていたが、逆ですっかり湧かなくなった。池の水が枯れた感じ。
 2017年はゼロかと思って探したら、できの悪いのが二句だけあった。

やまどりの長き尾一閃いま雲に

Yさんの追悼句・折句である。
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滑りひゆワタシのことかポーチュラカ
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ひゆは草かんむりに「見」という字だがホームページビルダーでは拒否された。2018年もはや半ばだが、一句も出来ていない。句が浮かんでこない。深刻な状況である。

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みかんの接ぎ木 [植物]

2016年 

 昨年四月十四日熊本に大地震が起きた。なんとその翌日被害をうけた熊本市水前寺に住む友達がみかんの穂木を郵送してくれた。
 昨年に続いて二度目の接ぎ木チャレンジだが、時が時である。
 十六日に震度7の余震が起きこちらが本震とされた。
 熊本から送られた十四,五本の穂木が東京に着いたのが十六日。二十日に接ぎ木をした。今年も昨年に続いて失敗かと思ったら、一本だけ六月十一日芽が出た。

 隈府から東都に飛びし蜜柑穂木  
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子供の絵  [絵]

2015年  
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 写真を見て描くのだが、どうしても1~2歳うえの感じになってしまう。また特有の可愛さが表現できない。
 顔も似せて描くのは難儀である。
   
  幼子や まだ時間あり 午睡(ひるね)まで     


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蒲団ねこ [動物]

2015年             

 猫はふとんや毛布が大好きで、その上によく寝ている。ふとんをかぶせてやると、うんそれそれという感じで冬などは昼頃まで起きてこない。
  
  右手(めて)上げて ピンクの信号 毛布猫 

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年賀状 [生活]

 2015年   
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  明けまして おめでとうございます
 このところ年賀状は、干支でなく猫の絵が多い。今年も猫にしたが、実物より怖い顔で可愛くないと言われたのでボツになった。代わりに英国王立植物園(ロイヤルキューガーデン)のイングリッシュブルーベルの絵に急きょ変更した。しかし、何枚か印刷したあとだったので数枚はこれを出してしまっていた。
 それにしても、昨年も猫で明けて猫に暮れた。今年も似たようなものだろうと思う。平和でありがたいことだ。

     干支消えて賀状はいつも猫ばかり
     春夏秋冬猫の季(とき) 
     先月も今月もまた猫の月
     週の七日は猫曜日
     毎日のあけくれ日がな猫ばかり
     毎分毎秒猫ばかり
     I love LiLi a second ,per second per second  


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善福寺川緑地公園の桜 [植物]

2012年  
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 今年の桜は、とくに綺麗と家人が言う。冬が寒かったからか。
 四月一日土曜の午後、丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅の近くにある都立善福寺川緑地公園へ自転車に乗って、花見に出かけた。この公園は善福寺川の中流に都立和田堀公園と接し全長4・2kmにわたって広く、緑が多くて閑静な桜の名所でもある。
 善福寺川は善福寺池を源として、延長10・5五km、中野で神田川に合流、やがて隅田川となり東京湾に流れ込む。

 花もすこぶる結構だったので、団子が食べたくなりコンビニに入ったが、売っていなかった。花の季節なのに怠慢だと悪態をつきながら、仕方なく大福にする。一個100円、増税後の初めての買い物であった。見ると岐阜県産でこれが意外に美味しかった。一つは子供へのお土産と家人。楽しい花見の総出費、大福3個324円也。

 下流に池があって、ひとだかりがするので覗くと、一羽の翡翠(かわせみ)が沢山のカメラの視線に囲まれていた。飛ぶ宝石と言われるだけあって見事なターコイズブルーとオレンジ色だ。隣の岸には二羽のゴイサギがいて、さかさまのおのれの姿を池に映してじっと動かずに立っていた。こちらはびっくりするほど大きい。
 公園は我が家から4・7km、20分ほどか、JR阿佐ヶ谷駅が丁度中間地点になる。人と車をよけながら走るのが少々難儀。 花疲れで足も疲れ、電動アシストが羨ましい自転車観桜となった。

  口福や花見大福善福寺

  眼福や花とかわせみ善福寺

  ゆくりなくかわせみにあう花見かな    

 上記のとおり、公園は善福寺から少し離れた下流にあるので、一、二句の下五は正確ではない。正しく詠めば善福寺川緑地公園となって字大幅余りとなるのでは端折った。福重なりのお目出度いだけの駄句。
 なお、かわせみは夏の季語と歳時記にある。鷺、五位鷺は季語ではないようだ。俳句はむずかしい。
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偲ぶ会 [追悼句]

 2014年 

  凡夫の自分などには、到底及びもつかぬ傑出した人が世にはいるものである。
 その言動は、若い人を育てることを第一に考えていたように見える。大物は清濁併せてというが、濁は決して飲まず、方や清酒を愛した。勲章などを毛嫌いし、権力を持ちながら分け隔てせず人と接しておられた。
 宴会では、客人をよそに仲居さんと議論したりしていた。愛犬のために膳の残り肉を紙に包んでポケットに入れて、見つかると照れ笑いをされながら言い訳をした。
 気くばりのひとという揶揄めいたあだ名は、接する人のことを真に思う立ち居振る舞いから付いたもので、本人は意にも介していなかったのではと思う。
 死すれば人は皆器が急に大きくなったりするが、この人は生前からまさしくそうであった。
 夕べ東京に降った雪がたいしたことがなく、朝晴れたのは、帝国ホテルに集まる大勢の老人への天上からの気くばりに違いない。享年八六。合掌。

  寒明けや気くばりボスのお別れ会  
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払暁の有明山 [季節]

2015年 
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 絵は安曇野市穂高の有明山(ありあけやま)。
 親戚のお嬢さんが、昨年12日にアップしたブログ写真を見て描いた。
 写真に「寒い……家の後ろに見える風景。廊下より冷蔵庫の中の方が暖かいような…」とコメントがついていた。
 4年ほど前の春、訪ねたときに同じところをスケッチしたことがある。その後も同じところの雪景色の写真を見て何枚か描いている。好きな風景なのだ。
 しかし、何回描いても相変わらず上手くなっていない。
ご存じの枕草子では、春は曙だが、冬は「つとめて」。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、とある。 俳句では、季語「冬の朝」は冬暁、冬曙、寒暁とも。

 春さむき春のあかつき有明山

 「 春もさむき春にて御座候。いかが御暮被成候や。御ゆかしく奉存候」。
 これは、ある本で与謝蕪村の手紙の書き出しと最近知り気に入って覚えていたので、すぐ句が出来た。
 「寒し」は冬の季語だが、これでは季が春になりそう。 「朝寒」、「夜寒」は秋というから俳句は難し過ぎる。句は、むろん冷や汗、駄句、駄句。

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 [動物]

2012年  
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 辞書(言海)にこうある。 ねこ(名)猫[ねこまノ下略、寝高麗(ねこま)ノ義ナドニテ、韓国渡来ノモノカ、上略シテ、こまトモイヒシガ如シ、或云、寝子ノ義、まハ助語ナリト、或ハ如虎ニョコノ音轉ナドイフハ、アラジ]古ク、ネコマ。人家二畜(か)フ小キ獣、人ノ知ル所ナリ、温柔ニシテ馴レ易ク、又能ク鼠ヲ捕フレバ畜フ、然レドモ、窃盗ノ性アリ、形、虎二似テ、二尺ニ足ラズ、性、睡リヲ好ミ、寒ヲ畏ル、毛色、白、黒、駁ブチ等、種種ナリ、其睛ヒトミ、朝ハ圓ク、次第ニ縮ミテ、正午ハ針ノ如ク、午後復タ次第ニヒロガリテ、晩ハ再ビ玉ノ如シ、陰處ニテハ常ニ圓シ。◯艸ーノ目。屡、變ジテ着落トリトメナキ亅コト。ふだん猫をみていると、これに「人タラシノDNAヲ受ケ継グ小動物」であると追加したいと、つくづく感心することが多い。

  懶翁が猫と遊ばぬ暑さかな
  仰向けの猫バンザイの暑さかな  


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大江戸線 ゆめもぐら [生活]

2012年  
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 毎週、新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和四七年から建設が検討され、二○年かかって平成三年度に開通したという。
始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。
 何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
 エスカレーターは、二段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
 車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色ーでおしゃれだ。
 路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。うん?、感情問題か。
 結局、二位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、もう少ない。
 毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。

  新宿の地下鉄駅の百千鳥

  老鶯や地下鉄駅の谷渡り

  おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら

(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)

  ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて

(ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)



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