大江戸線 ゆめもぐら [生活]
2012年
毎週、新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和四七年から建設が検討され、二○年かかって平成三年度に開通したという。
始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。
何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
エスカレーターは、二段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色ーでおしゃれだ。
路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。うん?、感情問題か。
結局、二位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、もう少ない。
毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。
新宿の地下鉄駅の百千鳥
老鶯や地下鉄駅の谷渡り
おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら
(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)
ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて
(ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)
毎週、新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和四七年から建設が検討され、二○年かかって平成三年度に開通したという。
始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。
何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
エスカレーターは、二段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色ーでおしゃれだ。
路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。うん?、感情問題か。
結局、二位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、もう少ない。
毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。
新宿の地下鉄駅の百千鳥
老鶯や地下鉄駅の谷渡り
おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら
(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)
ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて
(ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)
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