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牡丹臭木 [植物]

2020年
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 今年の夏、散歩中に見た花の名前を調べたら「牡丹臭木」だった。臭木(くさぎ)という花木があってその仲間のようだが、臭木も勿論知らなかった。
 牡丹臭木の花は紫陽花に似ているが、蕾はマゼンタ、花はピンク色、かなり強い芳香を放つ、名前に似合わぬ良い香りだ。
 ネットでは花期は7〜10月とあり比較的長いなと見ていたところ、いつの間にか朽ちた。しかし10月中旬頃、花がまた一斉に咲き出した。
 ばらのように春と秋に咲く花はあるが、年に二度(しかも夏と秋)咲く花は珍しいのではないかと思う。
 この頃物忘れがひどいので、夏に花を見て調べたのは去年のことだったかと、訝ったくらいである。

 7月に詠んだ句。
マゼンタの牡丹臭木の花蕾

https://toshiro5.blog.ss-blog.jp/2020-08-30

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 今回10月、花に蝶が飛んで来ていたので無理矢理詠んだ句。
二度咲きの牡丹臭木に黒揚羽

 うーん どちらももうひとつだ。

 臭木の花は季語(秋)であるが牡丹臭木は季語ではない。蝶は春だが秋の蝶といえば秋になる。
 揚羽蝶のような大型の蝶は夏に現れるので夏と歳時記にある。蝶(てふ)は、ほかに梅雨の蝶、凍て蝶、初蝶などとよく詠まれる。

 写真の蝶は検索するとクロアゲハの雌のようだが、ほかに黒い揚羽蝶にはジャコウアゲハや、カラスアゲハなどがいて素人目には区別がつかず確たる自信はない。やや小ぶりながら大型蝶だから、季語でいえば「夏」の蝶だろう。

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凌霄花(のうぜんかずら) [植物]

2020年
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 蔓性木本。凌霄とは難しいが、空を凌ぐという意とか。
 夏から秋にかけ橙色ないし赤色のラッパ状の花をつける。中国原産で日本には平安時代に渡来、古い。 夏の季語。
 夏でも花期は長いので目立つ。 
 
      涙目に凌霄の花数増して

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 悪茄子  [植物]

2020年
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 ワルナスビ(悪茄子、学名Solanum calolinense)は茄子科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのりんご)」、「Devil,s tomato(悪魔のトマト)」などの悪名で呼ばれている。実に毒、茎や葉に鋭いとげがあり繁殖、雑草力があるなどが理由らしい。命名者は牧野富太郎博士とか。名前によらず可憐な花。なす、ジャガイモの花にそっくり。


ワルという割に侘し気悪茄子
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シャコバサボテン [植物]

2018年 
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 暫くへたっていたが、家人の介護で復活したサボテン。これはシャコバサボテンかカニバサボテンか?蝦蛄か蟹か?
 葉に突起があること、十一月、十二月に咲いたことからみてどうやらシャコバサボテンのよう。
 別名クリスマスカクタスとか。

 昔、大分の佐伯湾で蝦蛄の子を餌に手のひら大の小鯛釣りをしたことを思い出した。シャコの子は全身クリーム色一色だった。が、寿司で食べる成魚?は紫色っぽい。このサボテンの緑色の葉からシャコを連想し難いが、確かに棘は生えている。しかし蟹にも突起はある。はて?

 俳句は語数の関係でカニシャボテンになった。我ながらいい加減。

 復活の花遅速ありカニシャボテン 

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みかんの接ぎ木 [植物]

2016年 

 昨年四月十四日熊本に大地震が起きた。なんとその翌日被害をうけた熊本市水前寺に住む友達がみかんの穂木を郵送してくれた。
 昨年に続いて二度目の接ぎ木チャレンジだが、時が時である。
 十六日に震度7の余震が起きこちらが本震とされた。
 熊本から送られた十四,五本の穂木が東京に着いたのが十六日。二十日に接ぎ木をした。今年も昨年に続いて失敗かと思ったら、一本だけ六月十一日芽が出た。

 隈府から東都に飛びし蜜柑穂木  
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善福寺川緑地公園の桜 [植物]

2012年  
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 今年の桜は、とくに綺麗と家人が言う。冬が寒かったからか。
 四月一日土曜の午後、丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅の近くにある都立善福寺川緑地公園へ自転車に乗って、花見に出かけた。この公園は善福寺川の中流に都立和田堀公園と接し全長4・2kmにわたって広く、緑が多くて閑静な桜の名所でもある。
 善福寺川は善福寺池を源として、延長10・5五km、中野で神田川に合流、やがて隅田川となり東京湾に流れ込む。

 花もすこぶる結構だったので、団子が食べたくなりコンビニに入ったが、売っていなかった。花の季節なのに怠慢だと悪態をつきながら、仕方なく大福にする。一個100円、増税後の初めての買い物であった。見ると岐阜県産でこれが意外に美味しかった。一つは子供へのお土産と家人。楽しい花見の総出費、大福3個324円也。

 下流に池があって、ひとだかりがするので覗くと、一羽の翡翠(かわせみ)が沢山のカメラの視線に囲まれていた。飛ぶ宝石と言われるだけあって見事なターコイズブルーとオレンジ色だ。隣の岸には二羽のゴイサギがいて、さかさまのおのれの姿を池に映してじっと動かずに立っていた。こちらはびっくりするほど大きい。
 公園は我が家から4・7km、20分ほどか、JR阿佐ヶ谷駅が丁度中間地点になる。人と車をよけながら走るのが少々難儀。 花疲れで足も疲れ、電動アシストが羨ましい自転車観桜となった。

  口福や花見大福善福寺

  眼福や花とかわせみ善福寺

  ゆくりなくかわせみにあう花見かな    

 上記のとおり、公園は善福寺から少し離れた下流にあるので、一、二句の下五は正確ではない。正しく詠めば善福寺川緑地公園となって字大幅余りとなるのでは端折った。福重なりのお目出度いだけの駄句。
 なお、かわせみは夏の季語と歳時記にある。鷺、五位鷺は季語ではないようだ。俳句はむずかしい。
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 蛇瓜(へびうり) [植物]

2010年 
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 ご近所の家の庭の木にぶら下がっていたへびのような瓜。1メートルはゆうにある。左下にあるのがその蔓と葉で、梅の木のてっぺんにまでのぼり、そこからぶらさがっている。
 こんな瓜を知らなかったので、最初見た時はびっくりした。ネットであてずっぽうに「へびうり」と入力して検索したらぞろぞろ出てきた。インド原産。カラスウリ科の蛇瓜(へびうり)。別名毛烏瓜とも。
 英名は、Snake gourd . れっきとした野菜であり、イタリヤ料理、カレー料理などにも使うとか。日本でも栽培されているが、いまのところ、市場にはあまり出ていないようだ。 みるからに美味しいものではなさそうだ。 
 へびもうりも夏の季語だが、へびうりは歳時記にない。

  蛇瓜の一本だらり劫暑かな

  くちなはににたうりまっつぐぶらさがり

  蛇瓜や乾坤指して油照り 
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 かぼす [植物]

2010年 
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 東京の寒さのせいか、一○年以上前に二度ほど数個の実をつけただけだったかぼすが、今年は大きな実をつけた。20個以上ありそう。
 今年の異常な猛暑と関係があるのかどうか分からないが、まずは嬉しくめでたい。
 大手町の花の市で、小さな苗を買ってきて植えたのが昭和50年・1975年頃だから、かれこれ樹齢35年前後ということになるが、実をつけたのはこれでたった3回目ということになる。やはりかぼすは「南国におけ」のようだ。
 半分に切り、搾って香りを楽しむが、みかんかぼすといって黄色く熟れたものはだめ。大分にいた時は夏になるとよく麦焼酎に搾って飲んだことを想い出す。ジンフィズにもぴたりだ。さんまや鯵など焼き魚に搾るのもおつなものである。

  葉の陰のみどりまんまるかぼすかな

  翆玉のかぼす搾らむ麦焼酎

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ばら [植物]

2010年  
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 薔薇は手入れが難しい。かぎりない愛情と忍耐とが必要である。
 とくに改良に改良を加えた大輪のばらは余程の努力が不可欠。庭先に見事に咲いているのをみると、育てた人を尊敬してしまう。
 これは、シュラブ(半蔓性)のグラウンドカバーローズ(地被バラ)の一種か。這い薔薇である。二階へクライミングしている。
 花は八重でなく原種というか野薔薇に近いようだ。そのせいか余り手入れもせず、肥料もやらないのに毎年美しく咲いて見せてくれるありがたい薔薇である。

  五年かけ二階へ這ひ薔薇のぼりけり


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多摩森林科学園の八重桜 [植物]

2003年 

 四月中旬、家人に付いて高尾駅の近くにある森林総合研究所の八重桜を見にいった。
 園は栽培品種サクラ保存林で、各地の名木桜のクローンを含めて約千百本の桜が植栽されている。いにしえは武田-北条の古戦場だったという八王子市廿里(とどり)町にあり、武蔵陵墓地に隣接する。元は宮内庁、後に農水省の林業試験場である。
 ソメイヨシノより遅れること半月余、八重桜が見頃とあって多くの人が山谷をめぐって賑わう。安行から移植した桜などが多く、大阪の「通り抜け」の八重桜より木が若いようだが、自然の中にあるのが何より良い。
 遺伝子研究の成果の新品種「はるか」のピークには、残念ながら一歩遅かった。今年の桜は、少し咲き急ぎ過ぎていないか。
 体調がもうひとつで二時には帰宅したが、とても優雅と言えぬ花疲れ。腰折れもやや疲れ気味。

 難読の廿里(とどり)の園の八重桜  鬱金(うこん)御衣黄(ぎょいこう)普賢象(ふげんぞう)とや

 はるかなる八重の桜は散りぬるを  廿里の園は軍畑(いくさば)の跡           

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