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風水害 [季節]

2019年 

 昨年の風水害は尋常でなかった。とくに関東では千葉県が酷い。いつも子供、病人、高齢者らの被災は深刻だ。 
 さなきだに人災らしきものも加わりミゼラブルを加速した感もある。

 絵はリーリー。本文とは関係ない。

  野分荒れ千葉の弱者のミゼラブル
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タグ:ミゼラブル
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払暁の有明山 [季節]

2015年 
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 絵は安曇野市穂高の有明山(ありあけやま)。
 親戚のお嬢さんが、昨年12日にアップしたブログ写真を見て描いた。
 写真に「寒い……家の後ろに見える風景。廊下より冷蔵庫の中の方が暖かいような…」とコメントがついていた。
 4年ほど前の春、訪ねたときに同じところをスケッチしたことがある。その後も同じところの雪景色の写真を見て何枚か描いている。好きな風景なのだ。
 しかし、何回描いても相変わらず上手くなっていない。
ご存じの枕草子では、春は曙だが、冬は「つとめて」。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、とある。 俳句では、季語「冬の朝」は冬暁、冬曙、寒暁とも。

 春さむき春のあかつき有明山

 「 春もさむき春にて御座候。いかが御暮被成候や。御ゆかしく奉存候」。
 これは、ある本で与謝蕪村の手紙の書き出しと最近知り気に入って覚えていたので、すぐ句が出来た。
 「寒し」は冬の季語だが、これでは季が春になりそう。 「朝寒」、「夜寒」は秋というから俳句は難し過ぎる。句は、むろん冷や汗、駄句、駄句。

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半歌仙「夕涼みの巻」 [季節]

  
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      半歌仙「夕涼みの巻」

発句    夕涼み作務衣のなじむ歳となり   俊
脇     誕生祝い贈る籐椅子        俊
第三    どちら似ぞ初孫出来た夢覚めて   俊

四    鏡に向かい小さく頷く      晴坊
五    遠き日やアリスの冒険魔女の月   俊
六 端折 箒立てればくる赤とんぼ     晴坊

裏一 折立 聚遠亭龍野は暮れて秋深し     俊
二    美作までの最終列車       晴坊
三    五日後の歌劇の切符二枚買い    俊
四    あれよあれよの華燭の宴      俊
五    母親が気付き早めの水天宮    晴坊
六    津々浦々に平家伝説        俊
七    寒の月隠し砦を覗きをり     晴坊
八    どんぐり探し雪を掘る栗鼠     俊
九    オーロラに観測隊も舞い上がり  晴坊
十    農協本店旗翻る          俊

十一    万人は一人のために花の束    晴坊

挙句    国士無双であがる春宵       俊

「発句で、ある年齢に達した人物が、夏の夕涼みから秋冬と旅をして、夢をみて、運にも恵まれて国士無双をあがるという、これからの楽しみにもつながる春の宵を迎えている・・・。連句は、ここまで詠み込む必要はないのでしょうが、こう詠んでもさしつかえない展開です。」満尾を迎えたときに捌人・岡田宗匠がまとめてくれたいわば総評である。満尾というのは、歌仙の終了のこと、捌人とは、歌仙を巻くときのリーダーと教えて貰った。
 実は、挙句をまかされて、初案「九連宝燈(チューレンパオトウ)あがる春宵」のほうが萬子(まんず)ばかりなので前句(万人は・・)との付きが良いのではないかと悩んで相談したとき、国士無双のほうがおおらかでよい教えてくれたうえで、上記の総評をしてくれたのである。
今考えるとたしかにチューレンパオトウでは、付き過ぎであろう。この「付く、離れる」はなかなかどうして難しくまた、付けるものはたくさんあり、どれを付けたかで次の展開が変わる。そこがまた面白味であろう。
 自分を詠むか、他人を詠むか。場所を詠むか、千差万別捉えどころがない。式目で季節、花、月の座、恋などを決めてあるのが手掛かりではある。しかも全体で序、破急もあってバランスもそれなりになければ、とは・・!
難儀なことではある。
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蠟梅と聖護院大根 [季節]

2007年
 毎年、暮れに農産物直売所で蠟梅と聖護院大根を買う。蠟梅は暮れと正月そして一月いっぱい玄関に良い香りを漂わせて楽しませてくれる。聖護院大根は千枚漬を作ってもらう。これも暮れから正月にかけて美味しく食べる。いずれも、ひと束あるいは一個百円から二百円くらい。安くてたっぷり楽しませてくれるのが嬉しい。
 句は、「馥郁と」など安直だが、実感そのまま。

    元旦や産直蠟梅ふくいくと
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華下忘帰 [季節]

2006年
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東京は櫻満開である。冬の寒さにかかわらず、二、三月の気温で開花時期が決まることを初めて知った。
遅いと思っていたのに例年より早く咲いた。華下忘帰・・・。花を見ていると帰ることを忘れると詠った古の詩人の気持ちがよく分かる。
連翹、辛夷、雪柳、さんしゅゆなども一斉に咲いた。写真は木瓜。春は良い。

おもいだすひとひとりありはなのした
ジーンズをまくり足湯や花疲れ
白き脛濡らし足湯や花疲れ
写生句、嘱目句ではない。観念句というところか。はなやかなに咲く花ははなやかな句をつい詠みたくなるようだ
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冬到来 [季節]

2006年  
 毎年二月は、今年ももう二月だ、と時間のたつのが速いのをなげく。その二月は二十八日だからかあっという間に三月となる。二句目、理屈っぽい。四人で三個を食べるには目玉やゆでたまごでなくおむれつでもなきゃ。
 三句目、加齢とともに寒がりになる。重ね着の枚数も多い。セーターも三枚となると体の動きが鈍くなる。

  二ン月やもう迅き日を嘆きをり
  エルサイズ四人で三個寒卵
  セーターをせめて二枚に老痩躯


 老痩躯や老懶ぐらしといったことばは俳句にはなじまないいようだ。短歌のほうが似合いそうな気がする。              二ン月・二月のこと。
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