家屋の解体 [生活]
2018年
このところ、ご近所の家の解体が続いた。子供が独立して家を出て、老夫婦が住んでいたが、高齢化にともない売却するなどのケースが多いようだ。
広い家が多く、更地には細分化されて数件の新築物件が建つ。若い家族が引っ越してくる。
いずれにしても、家の解体は物哀しい風景である。
解体を始める前のパワーショベルは、合掌しているようにも見える。
秋晴れや解体ショベル合掌す
このところ、ご近所の家の解体が続いた。子供が独立して家を出て、老夫婦が住んでいたが、高齢化にともない売却するなどのケースが多いようだ。
広い家が多く、更地には細分化されて数件の新築物件が建つ。若い家族が引っ越してくる。
いずれにしても、家の解体は物哀しい風景である。
解体を始める前のパワーショベルは、合掌しているようにも見える。
秋晴れや解体ショベル合掌す
年賀状 [生活]
2015年
明けまして おめでとうございます
このところ年賀状は、干支でなく猫の絵が多い。今年も猫にしたが、実物より怖い顔で可愛くないと言われたのでボツになった。代わりに英国王立植物園(ロイヤルキューガーデン)のイングリッシュブルーベルの絵に急きょ変更した。しかし、何枚か印刷したあとだったので数枚はこれを出してしまっていた。
それにしても、昨年も猫で明けて猫に暮れた。今年も似たようなものだろうと思う。平和でありがたいことだ。
干支消えて賀状はいつも猫ばかり
春夏秋冬猫の季(とき)
先月も今月もまた猫の月
週の七日は猫曜日
毎日のあけくれ日がな猫ばかり
毎分毎秒猫ばかり
I love LiLi a second ,per second per second
明けまして おめでとうございます
このところ年賀状は、干支でなく猫の絵が多い。今年も猫にしたが、実物より怖い顔で可愛くないと言われたのでボツになった。代わりに英国王立植物園(ロイヤルキューガーデン)のイングリッシュブルーベルの絵に急きょ変更した。しかし、何枚か印刷したあとだったので数枚はこれを出してしまっていた。
それにしても、昨年も猫で明けて猫に暮れた。今年も似たようなものだろうと思う。平和でありがたいことだ。
干支消えて賀状はいつも猫ばかり
春夏秋冬猫の季(とき)
先月も今月もまた猫の月
週の七日は猫曜日
毎日のあけくれ日がな猫ばかり
毎分毎秒猫ばかり
I love LiLi a second ,per second per second
大江戸線 ゆめもぐら [生活]
2012年
毎週、新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和四七年から建設が検討され、二○年かかって平成三年度に開通したという。
始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。
何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
エスカレーターは、二段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色ーでおしゃれだ。
路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。うん?、感情問題か。
結局、二位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、もう少ない。
毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。
新宿の地下鉄駅の百千鳥
老鶯や地下鉄駅の谷渡り
おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら
(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)
ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて
(ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)
毎週、新宿へ行くのに利用している都営大江戸線は、昭和四七年から建設が検討され、二○年かかって平成三年度に開通したという。
始発駅は都庁前、終点光が丘駅、6の字型の珍しい「環状」線である。
何といっても、特徴は大深度地下鉄であること。六本木駅は東京の地下鉄駅で最も深い42.3m、わが西武線乗換駅の「中井」が第6位で35.5mある。トップテンにあと3駅(新宿、東中野、中野坂上駅)もランクインしている。
エスカレーターは、二段がほとんどでしかも長い。「下り」がないところも多く、膝の悪いひと、老人泣かせである。
車体のラインカラーは「マゼンタ」。紫を帯びた紅色ーでおしゃれだ。
路線名の由来は東京の古称である江戸の雅名「大江戸」からだが、路線名称選好委員会で公募した時、多かった候補の「東京環状線」・愛称「ゆめもぐら(!)」に某都知事が難色を示したという。理由は、土竜が畑を荒らす小害獣だからではなく、「環状線」の方だったらしい。うん?、感情問題か。
結局、二位の「大江戸線」に決定した。このあたりの経緯を今知っている人は、もう少ない。
毎週、都庁前駅で聞くBGMは、小鳥の声。いつまでたっても耳に馴染まない。蓼科や栂池で聞いた美しい声を、思い出すよすがになるだけの効果はあるが。
新宿の地下鉄駅の百千鳥
老鶯や地下鉄駅の谷渡り
おぼろ夜や地下に消えたるゆめもぐら
(もぐらは季語ではない。「土竜追い、土竜打ち」は新年とか)
ゆりかもめ東京ベイに舞い翔びて
(ゆりかもめ 都鳥のこと 冬)
喜寿の歌五首ほか [生活]
2017年
喜寿の会六十年の再会に 面影浮かぶ人一人いて
九十歳何がめでたい喜寿なれど 喜ばずや蒲柳の我は
「TENQOO(天空)」に祝いし喜寿の目の下の 「東京ビル」に新人がいた
今どきは「ハルサイ」を聴く中二病 綾香聴く喜寿我は何病
喜寿の年九年ぶりの内視鏡 画面の大腸朱き雉の目
二つ上病みし兄の乾く喉 姪の飲ませし水に微笑む
(一月 蘇我にて)
一つ上頭上がらぬ先輩の 訃報に悲し「WAKITYAN!」の声
(一月柳井さん逝く)
籾蒔いて水やるだけの三か月 ワインバケツに稲の花咲く
(五月バケツ稲づくりに挑戦)
アイフォーン冥途の土産と買い替えてユーチューブにて裏技磨く
(五月鷺宮ドコモ)
教え子の兄の手紙を読む前に母なる人の訃報とぞ知る
(六月長男敏博君が喪主)
喜寿の会六十年の再会に 面影浮かぶ人一人いて
九十歳何がめでたい喜寿なれど 喜ばずや蒲柳の我は
「TENQOO(天空)」に祝いし喜寿の目の下の 「東京ビル」に新人がいた
今どきは「ハルサイ」を聴く中二病 綾香聴く喜寿我は何病
喜寿の年九年ぶりの内視鏡 画面の大腸朱き雉の目
二つ上病みし兄の乾く喉 姪の飲ませし水に微笑む
(一月 蘇我にて)
一つ上頭上がらぬ先輩の 訃報に悲し「WAKITYAN!」の声
(一月柳井さん逝く)
籾蒔いて水やるだけの三か月 ワインバケツに稲の花咲く
(五月バケツ稲づくりに挑戦)
アイフォーン冥途の土産と買い替えてユーチューブにて裏技磨く
(五月鷺宮ドコモ)
教え子の兄の手紙を読む前に母なる人の訃報とぞ知る
(六月長男敏博君が喪主)