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花便り [植物]

2005年 
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   花便り西武沿線異常なし

 相次ぐ企業の不祥事。どうも申し訳ありませんでした、と三人くらいが頭を下げる。あ、またやってるな、でおわり。見ている方はそれだけだが、会社の内部では大変な騒ぎをしていることを知る人は少ない。
 電鉄会社の不祥事に関係なく、花の春は訪れる。

化けて出ろ三十年の一人部屋

 窓際族というのが流行ったのは、終身雇用の時代。いまは、正規社員が少ない時代なのかあまり聞かない。
 三十年も一人部屋に置いたら企業の側もその負担に参るだろう。
 しかし、入れられたら化けて出るしかない。


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ロケット [川柳]

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  冬花火みんなはらはら種子島
  税花火宗匠すぐに添削し

 種子島の人工衛星ロケットの打ち上げ。冬の花火のよう。カウントダウンが始まるとみんなハラハラドキドキ。

 見えないところでも税金は活躍しているが、見える所でも税金は使われているのだとばかり、川柳の宗匠はすかさず添削した。


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ゴルフ [川柳]

2004年秋 ゴルフ

  越えられぬティーグランドのバカの壁

 ゴルフ川柳は自嘲句が多い。ゴルフ下手はいくらでも口をついて出る。おのれの下手加減を罵ればそのまま句になるのが悔しい。

 ティーグラウンド一番ホールは、どうしても緊張してチョロが多い。肝が小さいうえ、練習していないので自信がない。所詮これが実力なのだから良いショットになるわけがない、と観念すれば良いのだが、下手なくせに見栄と欲のかたまりになっている。

  秋深しラフの深さに泣かされて

 一度だけ小金井カントリーに行ったことがある。下手のいくところではない。ラフが深くラフからラフへの「渡り」を繰り返した。おひるの冷たい田舎うどんが、やけに美味しかったことだけを覚えている。


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ちょこっと川柳 [川柳]

 
このさきを考へている豆のつる   雉子郎(吉川英治)

 うまいなと思う。川柳は人の作ったものを読むほうが好きだ。自分で作るのは苦手。時事句などは、あとで読んでも何のことやらわからないことが多い。

酒とろりおもむろに世ははなれゆく
身の底の底に火がつく冬の酒     川上三太郎
 これも、「うまい!」と思わず声を出したくなる。おかしいがどこかペーソスみたいなものがあるのが、並みのものと違う。

背くらべ手を和らかにさげてゐる
どっかりと寄る浪人の年    
 二句とも武玉川である。難しい誹風柳樽よりこちらの方が読んでいていいなあと思う。長い時を隔てても今に生きている感じがある。

上燗屋へいへいとさからわず   當百

 関西の岸本水府なども独特の味があっていい。
 柳樽とは婚約成立を祝してつかう結納樽のこととか。俳諧と川柳の仲立を企図したとは、知らなかった。川柳も俳諧が親とすれば、子規によって俳諧の発句から独立した俳句とは兄弟ということになる。
 柳樽は、分かりやすい有名な句もたくさんあるが、江戸の庶民の暮らしなどがわからないと、ちんぷんかんぷんな句も多い。

 ところで俳句と川柳の違いは、いくつかある。川柳は、切れ字や季語がなくとも良い。また、川柳はどちらかというと人事をよむことが多い。
 共通しているところもある。どちらも滑稽味が身上。川柳ではわび、さびよりペーソスが、俳句では、写生が良いとされる。しかし川柳でも写生句は、大事だ。二つは近いところも多い。しかし、言い回しなどで異なるところも。だから俳句的川柳、川柳風俳句も多い。

 さて、川柳を自分もと試みてみるが、なぜかうまくいかない。月並み川柳になってしまう。笑いとかユーモアとかのセンスがないことを思い知らされることになる。何事も面白いと思うこころ、笑い飛ばすこころ、それをうまく表現するセンス、が欲しいのだが、ないものねだりか。

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印刷部数一冊の本 [雑感・随想]

2010年 
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 このサイトも今年、開設して十年になる。その記念にこれまでに掲載した俳句などを纏めて手作りで本を四冊作った。
 著者、発行、製本、印刷、装丁とも自分一人による。自分だけが愉しむへんな本である。したがって印刷部数は、それぞれ一冊のみ。
しかし新聞で報道されていたから、自分だけのために本を作るという同じようなことを考える人もいるようだ。

 手製にて我だけのための書を編まん天上天下唯我独本

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新宿御苑の桜 [植物]

2008年 
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 新宿御苑を描きに春と秋に行く。御苑の桜は八重桜が綺麗だ。一葉、うこん、御衣黄などである。
 水彩は、教室にまなぶこと六年になろうとしているが、一向にものにならない。ますます混迷の度を深め色は混濁し、光が消える。

 懲りもせず絵の具重ねて反故の山わが淡彩は不透明なり

「ぎょいこう」とはどういう字をあてるのですかと聞かれ、「御衣更」といい加減に答え、後で調べると間違っていた。
 正しくは「御衣黄」。急いではがきで訂正した。


 御衣黄に更の字あてしおっちょこちょい花便りにてお詫び訂正


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ふぐどっくり [酒]

hugutokuri1.jpg2007年 

 二十代の頃は、少しのビールを飲むと真っ赤になって余り飲めなかった。仕事で農協や漁協のひとと飲むようになってから、だんだん強くなってきたと思う。もともと素質はあったのかもしれぬ。酒にまつわる思い出は山ほどある。
 年老いて体調を崩してから、ふしぎと飲みたい気持ちがすこし、薄らいできたように思う。からだが欲しないという感じ。依存症気味の状態から脱しなければと思っていたことを思えば好ましいことではある。


河豚形の徳利は父の形見にて量を減らせと毎夜声する

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安曇野にて [旅]

2006年 

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 長野の伝説。昔、八面大王という暴れ者がいて安曇野の民を苦しめていたが、坂上田村麻呂がこれを退治した。人々は大王の復活を怖れて身体をばらばらにして葬った。
 耳を埋めたのが写真の耳塚である。この近所にお住まいの耳塚さんが、車で案内してくださった。穂高駅近くの碌山美術館は壁を這う蔦紅葉が綺麗だった。
 栗の渋皮煮など心のこもった沢山のごちそうを戴いた。

田仕舞いの安曇平はけぶりけり大王眠る耳塚暮れて
碌山の美術館は燃えにけり煉瓦の壁を這う蔦紅葉
栗の実の煮たる渋皮ほろ甘くもてなし嬉し安曇野の昼

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大分の佐藤美和子さん [植物]

2006年 
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 私の大分での勤務は、昭和五十九年(1982年)からの二年間である。そのときに同僚の佐藤美和子さんから頂いたシンビジウムが今なお毎年花をつける。あれからもう二十三、四年にもなる。昔のことはすっかり忘れているが、この植木鉢をみると亡くなられた佐藤さんの温和な顔と当時のあれこれを懐かしく思い出す。


歳ふりて昔の勤め前世のことの如くに遠くなりけり
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水彩画 向日葵 [絵]

2005年 
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 ひまわりはひまわりをもって制す。背景はスペインのひまわり畑にした。西洋風の建物風景のほうが、よりムードが出たかもしれない。例によってバックはもっと淡い方が良い。気になるのはペインズグレイによる葉などの線。強すぎる。
 水彩画の黒はきついので、よくペインズグレを使う。好きな色のひとつである。


淡彩のペインズグレイ向日葵の黄色になじみ輝きにけり


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