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豊後梅 [植物]

2006年
庭に豊後梅が一本あり、毎年二月にピンクのまじった白い花が咲き、梅酒をつくる実が時にはたくさ
んなる。豊後梅は普通のうめより実が大きい。
花は紅白の梅より咲くのが少し遅い。しかし、寒さに参ってくる頃に咲くので春を一番に知らせてくれる嬉しい花だ。
梅は実のなったあとよく葉がちぢれる病気になる。虫も付く。その虫を食べるためによく雀がくる。
すずめにとってはレストランか。
二句目は諸事気鬱が先に浮んで出来た句。青梅とでは暗い「付き」だ

病む梅葉孕み雀の飯どころ
青梅のひとつ落ちけり諸事気鬱
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 飯桐(いいぎり)の実 [植物]

2005年  
 同窓会の翌日、母校の広大なキャンパスを散策していると、沢山の真っ赤な房状の実をつけた高木を見つけた。落ちてしまった葉を見た友達は、桐に似ているという。家に帰り牧野植物図鑑をめくるが、全く分からない。
 二、三日後、偶然新聞の日曜欄「草木帖」に掲載されていて名前が判明した。「イイギリ」一属一種。昔、この葉でご飯を包んだことから、飯桐という名が付いたという。
 歳時記を見ると秋の季語としてちゃんとある。 新聞と歳時記に脱帽。
      飯桐の実のおびただし過ぎし日よ
      小春日や母校茫々筑波山
 なお、この母校は正確には母校ではない。わが母校は廃学になった。
  教授陣などは、かなり移ったが新しい大学は文字通り新設であり形式的に連続性はない。従って後輩と称して学生から電話があってもなんとなく落ち着かない。先方は先輩・先輩と言ってくれるのだけれど。
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まんさくの花 [植物]

2005年 
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 春一番先に咲く花だから、まず咲くからまんさく、または豊年満作のまんさくとも。 この木は、ご近所の家の庭にあるもので高さ三メートルあまり。
 昨年秋、市民祭の植木市で十五センチほどの同じときわまんさくの苗を買った。写真の大きさになるには、あと十年以上かかりそうだ。 いつも木の苗を買うときにつくづく時間を買うのだなと思う。買うのは過去の時間か。未来の時間か。まさに時は金なり。

   赤い葉のときわまんさく花も染め 

 句は、葉が赤っぽいまんさくは花まで赤いなあという句。それだけのこと。まんさくは黄色や白が普通で赤いのは珍しいので庭木に多い。

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やまぼうし [植物]

2005年春
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 ミズキ科。花水木とは花びらの先がとがっているか、丸いかで見分けるという。
 花みずきより一ヶ月ほど遅れて、走り梅雨の頃咲く。真中の緑の丸を比叡山延暦寺の山法師の坊主頭に、白い花びらをその頭巾に見立てた昔の人はなかなかのセンス。歳時記では山帽子とも。花言葉は「友情」とか。


 下野の花山帽子雨けぶる 

 ゴルフ場でもやまぼうしを時折見かけた。ホールからホールへ移る間わざとゲームのことを忘れたふりをしつつ、木や草や花の話を交わす。他の人はいざ知らず、じぶんには、ほんとうのところそんな余裕は無いのだが。

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石榴 [植物]

2004年夏  
先に咲いた石榴は既に実が大きくなっている。それでも同じ枝で花は次々と咲き続ける。当たり前というか、ごく普通のことが何やら不思議な気がした。
植物のなかには花が一斉に散ったあとこれも一斉に実をつけるものもある。さくらんぼのように。どちらが多いか知らないが、花も実もある方が良いに違いない。 ナスやトマト、きゅうりなど野菜はこれが多いのはありがたいことだ。実はもとなりとうらなりになる。うらなりはたいてい味がよくない。

実をつけてなを花やめぬ石榴かな     

 石榴といえば、鬼子母神。恐れ入谷のそれが有名。鬼神のひとり詞梨帝母(かりていも)が人の子を食べ暮らしていると、釈迦に可愛がっていた末の子嬪伽羅を隠されてしまう。
彼女は子を持つ親の心を知り、「嬪伽羅が無事に戻るのであれば、必ず世の子供たちの守護神になろう」と誓い、その後は人間の子供を食べる事をやめ修行に励んだので、保育の神様として崇められるようになったという。
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半夏生 [植物]

2004年夏
 むかし世話になった方に、今も年に二度ほどご挨拶に顔を出す。広島で二十歳のころ被爆をされたことは昔聞いたことがあったが、いま傘寿をすぎておられる。お元気なのが何よりである。

被爆せしおうな傘寿や半夏生

 人類にとって何が大切かと言えば、この世から戦争を無くすること、核兵器を廃絶すること、このこと以上のものはそうは無い。
 半夏生・カタシロクサ・ドクダミ科。葉の半分が白く(半化粧したように)なる。別の植物の半夏・ハンゲ(サトイモ科の烏柄杓・カラスビシャク)が生えるころに咲くことからこの名があるという。
 半夏生は七十ニ候の一つでもあり、夏至から数え十一日目とか。
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鬱金桜(うこんざくら) [植物]

2003
 染井吉野が終わると、八重桜など色々な種類の桜が咲き始める。近所に一本の鬱金桜がある。
 薄い緑がかった黄色の花が美しい。散歩の途中でつい見とれ、煩わしさをひととき忘れる。大阪造幣局の通り抜けにも咲いていたのを思い出した。

 意馬心猿欝金ざくらに風と消え

「意馬心猿」とは国語辞典に「妄念や煩悩( ぼんのう) が激しく、心の乱れが抑えられないのを、奔馬や野猿が騒ぐのを抑えがたいさまにたとえた語」。仏教用語とある。
 詠むときに辞書を引いたわけではないが、まあ、こんなところだろうといい加減なものである。しか
し意味は間違ってはいなかったようだ。ただ、こんな難しいことばでなく「憂きことも・・・」くらいが分かり易くて良い。毎年この桜を見に行く。写真は2004年4月撮影
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糸瓜・瓢箪・ごうや [植物]

2003
 今年は、酷暑との予想に恐れをなして窓辺に瓢箪、糸瓜・苦瓜の苗を植えた。
 苗はそれぞれ二階まで伸び、花が咲いて実もつけたが、瓢箪だけは三センチほどで落ちてしまった。
 糸瓜の実は三十センチ、ゴーヤは十センチくらいになり、収穫出来た。小さくてもゴーヤ(アバシ)は
美味しかった。糸瓜はタワシになる予定である。
 そこでe 句ならぬ冷や汗駄句、駄句を一句。

糸瓜咲き 糸瓜実のなり 窓涼し  

 まさに駄句そのもの。へちま、へちまと繰り返したうえ、花が咲いて実がなり窓が涼しいとは子供の句よりひどい。が、作っている本人は大まじめである。とぼけた味が滑稽味に・・・なっていない。
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