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ユンボ [俳句]

2021

ユンボ去り 更地に揺れる猫じゃらし

小春日や 大轟音の大ユンボ

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 ユンボは油圧式大型重機のこと。ビル解体などで活躍する。フランスのメーカーの商品名が名前の由来とか。業界のみならず世間でも一般名詞になっている。いまそのメーカーはユンボ社に名前を変更したとか。ヒット商品だったのだろう。
 パワーショベルしか知らなかった。
 散歩道に面した一角にあった4階建てのビルが、数台のユンボによってあっという間に更地になった。

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気散じ [俳句]

2021

気散じや 紅葉訪ねて3000歩
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 気散じとは散歩のこと。江戸時代の言葉らしい。櫨、満天星、蔦、楓などの赤を、赤に至るまでの青、黄色からの赤色への変化を探して散歩をしている様を詠んだつもり。三千歩は今の自分の1日の平均的な歩数。
 母を訪ねて3000里というのがあった。
 我ながらつまらないと思う駄句。何もこの句には限らぬが。

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ルスクス ヒポフィルム [俳句]

2021

あしらいの ルスクス葉裏の 花序不思議
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 2020の暮れだからもう1年も前のこと。花店で買った花束の中に緑色の木の枝がついていた。花の枝のアクセントをつけるあしらいの一本。
 夏が過ぎても枯れないのでそのままにしていたら、なにやら葉の裏にひげのようなものが付いているので、よく見ると花である。
 花のつき方にはパターンがある。つき方は花序といい、穂状花序、杯状花序、散状花序等等と名前が付いているが、こんなのは今まで見たこともない。
 調べると葉と思っていたのは木茎だという。どおりで切り花にしては長持ちすると思った。
 名前はルスクスヒポフィルム。なお、普通の葉の上に咲くハナイカダ(花筏) というのもあるそうだが見たことがない。
 あしらいとは取り合わせのこと。赤、黄色に緑色を配するなど。
 扱かうという別の意味もある。客あしらいなどよく耳にする。この句はもちろん前者。  
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今年のかぼす 2021年 [俳句]

2021

我が余生 かぼすのジャムの甘苦味

かぼすジャム 余生の人の 苦味かな
余生とは かぼすのジャムの 甘苦味
かぼす植ゑて たまゆら愉し 我が余生
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 今年は体調が不芳で青いうちに半分くらいしか収穫できず、11月末に残りを採ったらすっかり黄色い大きなかぼすになってしまった。
 家人がマーマレードを作ってくれたが、ペクチンも豊富になっていたのか、すこぶる立派で美味しい。
句は字余りが嫌なのでジャムにした。
家のものには、かぼすの木ばかり大事にしてと笑われるが、大手町の花の市で買った苗木も早樹齢30年、
長く愉しんでいるがあっという間ーたまゆらーという感じでもある。
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鮖(カジカ) [俳句]

2021

疎開っ子 悴(かじか)む手足鮖(カジカ)追ふ

 かじかは鰍と書くものとばかり思ってきた。疎開地の少年時代に夢中になったカジカ取りの経験からすると、鮖の方がしっくりくる。ネットでは別名石伏しともいうとあるが、彼の地ではそう呼ぶ人はいなかった。カチカと濁らず発音していた。
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