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独吟半歌仙 冬着詰めの巻 [旅]

 冬着詰めの巻
 発句    冬着詰め鞄膨らむコナ空港
  脇    時雨暖か「はにかみ」の山  
 第三   船酔いや鯨まぼろし潮吹きて
  四    時差ぼけ癒えず居睡りばかり
  五    月面を歩む心地やキラウエア   
  六 端折 火神の髪にレフア冠       

 裏一 折立 野生化すシュガーケーンの穂は揺れて
  ニ    遥かに消えた移民の野望
  三    甲羅干し双乳は砂に潰れけり
  四    オイル塗る手を軽く叩かれ
  五    島巡りガイドの美声アロハオエ
  六    カヌーの舳先蛸の彫刻     
  七    津波禍の心に懸かる夏の月
  八    暑さに負けてワイン控えめ
  九    酣のディナークルーズフラダンス
  十    頬を撫でゆく南風の爽やか
 十一    緋桜や冠雪高きマウナケア

 挙句    島の浴衣は花衣なり
これは、観音開きを少し免れている。ホエールウオッチングでは、鯨は遠くて良く見えずまぼろしの如くであった。常夏のハワイでは、季語が実態と合わないので苦労する。
冬のハワイ行は、成田までが寒く自然ハワイに着いたときは、夏着に着替えるので鞄が膨らむことになる(発句)。島の緋桜の花見は、きっと浴衣になろう。花衣だ(挙句)。
偶然だが、発句と挙句が同じ「衣服」で呼応して付いた。
本などによればかならず呼応しなくとも良いと書いてあるが、なんとなくうれしい。

はにかみ山・何時も雲がかかって山頂が見えないのでついた山のあだ名。ハワイ島にある。
キラウエア・ハワイ島の火山。カルデラ、クレーターが月面のよう。
レフア・オヒヤの木(ハワイ州の木)に咲く花がレフア


カヌーの舳先には種々の彫り物が刻まれているが蛸は珍しい。
緋桜・寒緋桜のこと。正月桜、沖縄桜とも。
マウナケア・ハワイ島では最も高い(4205m)山


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