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独吟半歌仙 東京に野分の巻 [旅]

 東京に野分の巻
 発句    東京に野分来たりてソウル晴れ
  脇    アンニョンハセョ海東の月   海東・韓国の別称扶余・昔の百済

 第三    いにしえの韓の金風頬吹きて

  四    久方ぶりの親子三人
  五    冬ざれの扶余の青年テンギモリ  テンギモ リ・ポニーテールのよ
うに後ろで束ねた 昔のちょん髷

  六 端折 春待つ新羅奈良里に似て     新羅・今の慶州。
 裏一 折立 秋澄みて魚鐸あでやか海印寺
  ニ    韓式風呂で眼が合う露人
  三    昌徳宮ガイドのアガシ酔芙蓉  アガシ・お嬢さん   
  四    敬語正しきチマチョゴリなり
  五    魚市の小蛸釜山の雨に逃げ
  六    キムチ肴に眞露酌む夜
  七    十字架の赤きネオンや夏の月
  八    船遊びにて落花岩観る    落花岩・白村江の戦いで三千人の官女が河へ身を投げたという。                  
  九    ハルモニの絵葉書売りや石窟庵   ハルモニ・おばあさん 
  十    平安を呼ぶ半島の蝶
 十一    バスの窓槿花毎朝青瓦台
        槿花一朝という言葉はある。槿花毎朝は無い。槿は毎朝次々と花をつける。造語。

  挙句    天気図動き二都に春来る




 旅の半歌仙を独吟でやってみた。案の定、うまくいかない。つい観音開きになる。つまり前々句にも付いてしまう。テーマが旅だからやむをえないのか、やりようがあるのか分からない。
 それを無視して、韓国、台湾、ハワイと三巻も巻いてしまった。芭蕉のいうところの、一歩も後に帰る心なし、ただ先へ行く心なればなり」という連句の基本をはずれている。
 はじめての韓国はなぜかどこもかしこもなつかしい感じがした。その感覚を連句でも愉しんだことにして、それで良しとしたい。

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