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大震災から2カ月 [雑感・随想]

2011年  大震災から2カ月

 大震災から2カ月が過ぎた。この間、何もせずテレビを見ていた。
今なお、ぼんやりとしている。
 原発事故まで引き起こした大津波地震が発生した日、以後世の中が変わるだろうと予感したが、本当のところは変わったのかどうかもわからない。
 生まれた翌年が開戦、敗戦時五才では戦争体験者とも言えないだろう。以来古稀に至るまで大きな災難を免れて来ている自分の幸運は、僥倖いや奇跡とも思える。有難いことであるが、それだけに被災者の方々の辛さを思うと、言葉を失い茫然として腑抜けになっている。

 写真は水戸市に住む義兄の手づくり地震計。東京は地震も多かろうと、数年前家具を固定してくれた時に据え付けてくれたもの。三月一一日、東京でもこの重い方の錘が大きく振れた。義兄は今回の地震の被災者でもあるが、東海村原研の元研究員なので近所の人から放射線の影響のことなど何かと頼りにされているよう。

テレビ映像を見ていて腰折れ五首

    海嘯は車も漁船も流しけり 家もろともに人もろともに

    山火事の消火のごとく原発へ ヘリのバケツで水を撒くとは

    ひと気なき浜を彷徨う黒い牛 ペレット飼料は牛舎にあるぞ

    校庭のグランド削るパワーショベル 子等の心も削られてをり

    あっけなくなゐと海嘯この国を 三たび被爆の国と定めり

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