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水彩画のおけいこ [絵]

2007年春  
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 こ絵は、もうない。欲をだして右側に西安の大雁塔を入れて失敗・自滅した。むかし仕事で西安に行ったことがあってホテルには中国服の美しい従業員が大勢颯爽と服務していたことを絵を描いていて思いだした。
 また、はじめて俳号晴坊こと先輩の故岡田晴彦さんに、連句を教えて貰ったときに岡田宗匠が
 煮物つくるか醤油のにほい      晴坊  と詠まれたとき
 白檀やチャイナスリット眼を逸らし 俊郎  と恋の句を付けた。恋の句は普通二句続けるので、
ツアーネームはふたりの蘇州    俊郎  と付けたことを思い出した。
今となってはいずれも懐かしい思い出である。

絵筆折らん花半開の甃のうへ
 さて、水彩画の教室に通いはじめて、二年半になる。水彩画なんて技術的にはそう難しいこともないだろうから、一年もすれば飽きるだろうと思っていた。 が、実際には、そんなことはなかった。何枚描いてもうまくかけない。
 夏目漱石は、水彩画が好きで良く描いたそうだが、あまり上手くならなかったという。「遠近無差別、黒白平等・・・」などと小説のなかで言っていて少し自棄(やけ)になった気配だ。気持ちが分かるような気がする。
 自分は三年も習っているのに上手くならないのでという駄句・掲句をつくった。
 花は、満開でなく半開が一番美しいという。甃(いしだたみ)の上に、桜が五分咲きに咲いていて絵にしたいと思うのだが、あまりの美しさに描くことができない。そこでもう絵をやめようかと思っているさまを詠んだつもりである。
 甃(いし)は、「石の上にも三年」の石だ。駄句につき、句意は、ひとに多分伝わらないだろうが、花を描くたび正直、いきいきしたこの美しい花を、絵にするのは不可能だなといつも思う。



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