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2002 処女句 [俳句]

 俳句は身のまわりにたくさんあったのに、なぜか自分で作ろうなどと思ったことがなかった。
あわただしい生活が終わろうとしていたことを予感したように、ふっと頭に浮かんだのが俳句だったような気がする。いずれにしても、残っている記録では平成十四年の歳末のこの二句がはじめての俳句である。

      蠟梅の多弁愛で合ふ大晦日

      すさまじき年も過ぎ行き風呂に入る


 最初の句は、蠟梅と大晦日とが冬の季重なり、しかも多弁は造語。蠟梅は普通香りを愛でるが、五弁の梅と違い花弁の多いのが良いねと話しているというだけのもの。
 二句目は、すさまじい(秋の季語)は、冷じいで、「荒ぶる」が語源という。季語としては秋冷がつのるという意。すさまじいとしか言いようのない今年も過ぎて行くんだなあという感慨にふけりながら風呂に入ると詠むときに使ってよいものか。なお、風呂は季語ではないので、困ってしまう。「年も過ぎ行き」で年の暮れになるのだろうか。
 いずれにしても、はじめての句は今思うとなやましいことでいっぱいだが、こういった悩みは、いつになっても消えないものである。
 それにしても平成十四年、2002年は、年頭一月から十二月まで確かに凄まじいとしか言いようのない年であった。その年の暮れに俳句を詠むことが出来たのは何よりと思わねばならぬ。
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