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腹に乗る猫 [俳句]

2021

老いぬれば 腹に乗り寝る出自野良
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 我が家の猫はおおよそ15歳になる。人間なら後期高齢者か。美猫でリーリーなどと洒落た名前を持っているが、息子が拾ってきたのだから元々はノラである。
 生まれたばかりによほど酷い目にあったとみえ、長い棒などをひどく怖がる。いじめのトラウマ。その痕跡か尻尾の先が切れたように短い。
 そのせいか、家のものにはよくなついでいるが、15年にもなるのに今なお、抱かれることを拒否する。
 抱き上げると身をよじってにげるのは野生動物そのまま。猫を飼う醍醐味を味あえないねとある猫好きから笑われた。

 ところが歳をとってきたせいか、最近少し変わってきたように思う。いささか態度が馴れ馴れしくなってきた。時に寝ていると腹の上に乗ってきて、そこで寝たりしている。
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